こころパパの秘密基地

カテゴリ:映画レビュー > 【ミステリー】

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ニコラス・ケイジが主演と聞くと何となくB級で、しかもハズレの予感がしてしまう今日この頃

本作もやや諦め気味でのチョイスでしたが、意外と良かったー。

「ハングリー・ラビット」という謎の言葉と、謎が謎を呼ぶ展開にハラハラ・・・

秘密の組織やら、執拗に追ってくる謎の影やら、ミステリアスかつスリリングな感じにハマりました。

誰しもがある心の隙を突かれ、泥沼にはまってゆく男の顛末か、

はたまた、悪の手に染まることを拒み正義を貫こうとする勇敢な男の物語か・・・それは見る人により様々。

でも、どんなに腹立っても、知らん人に頼みごととかしたらアカンよ。

★★★☆☆

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ボストン沖合にある孤島。ここでは通常の病院では対応しきれないほどの精神を患った犯罪者たちが、
外界から閉ざされた生活しているため、シャッターアイランドと呼ばれていた。
そこから突如として姿を消した女性患者の謎を追うべく、
島内に足を踏み入れた連邦保安官のテディ(レオナルド・ディカプリオ)とチャック(マーク・ラファロ)。
しかしここで働く職員たちの口はみな重く、重要な証言は何ひとつ得られない。
その様子に、この島には何か重大な秘密があると感じ取ったテディは、
真相を探るために立入禁止区域へと足を進めて行く。。。

不気味な謎の孤島を舞台に、突如として消えた女性の行方を追うミステリー大作。
主演は最近は特に円熟味の出てきたディカプリオ。今回は珍しくかなり真面目な連邦保安官役。
精神不安定なところもある難しい役どころでしたが、これがなかなか良かった!
ストーリーや設定もとてもミステリアス。そして予想外の大どんでん返し~!
ただ、どこからどこまでが現実なのかが分からず混乱したり、ラストの捉え方が何通りも考えられるあたりは、
製作者サイドの意図するところなんでしょうが、私にはちょっと難解でした(汗)

★★★☆☆

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小説家モート・レイニー(ジョニー・デップ)は、妻のエイミーと別居し、
街から離れた山奥の別荘にひとりで住み、執筆活動を続けていた。
ある日、黒い帽子をかぶった初老の見知らぬ男がモートを尋ねてくる。
その謎の男は、モートが自分の小説を盗作したと主張し、作品の結末の書きかえを要求してくる。
まったく身に覚えのないモートだったが、男は執拗に彼につきまとい、その行動も徐々にエスカレートしていく。。。

目的の見えない執拗な言いがかりに追い詰められる人気作家を描いたミステリータッチのサスペンス。
話しの筋は簡潔でわかりやすい。パターン的に先が読めやすくもありますが・・・
たしかに途中で結末がある程度予想できます。しかし、これはあえて視聴者に気付かせるつくりでしょう。
少しずつ真相を気付かせるためのヒントがちりばめられています。その見せ方も絶妙!
そしてその疑惑が確信にかわるその時のジョニー・デップの豹変ぶりが最大の見せ場。
いや~、さすがですね。下手なホラーよりも怖かったです。

★★★☆☆

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宇宙物理学の教授ジョン(ニコラス・ケイジ)は、妻を不幸な事故で亡くして以来、息子とふたりで暮らしている。
ある日、その小学生になる息子ケイレブの通う学校で、創立50周年の式典がとり行われ、
50年前の生徒たちが描いた「未来の絵」が入っているというタイムカプセルの中身が披露される。
その中のケイレブが受け取った一通だけは、なぜか紙いっぱいに所狭しと数字が書きこまれていた。
その夜、何気にその数字の羅列を眺めていたジョンは、その中に妻の死んだ日付を見つけ、
そこからこの数字の列挙にある一定の法則と意味があることに気付き驚愕する。。。

ニコラスお得意のミステリアスなSF作品でした。
予言された歴史的な大惨事を回避するため、ニコラス演じる宇宙物理学者が奔走するという内容です。
私の大好きなSF要素があり、これまた大好きな役者ニコラス・ケイジが主演なので期待が高まりましたが、
残念ながら中の中くらいの満足度でしょうか。何かあまりにも突拍子過ぎてイマイチのめり込めませんでした。
しかしこの作品の特筆すべきところは、数多く出てくる大惨事シーン。
アクションメインの作品でもなかなか見ることのできない、大迫力で臨場感たっぷりのVFXが堪能できます。
それを見るだけでも価値あるんじゃないでしょうかね~。

★★★☆☆

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1952年、多くの犠牲者を生んでいる美少女バラバラ殺人事件の噂でもちきりの東京。
そこで探偵業を営む榎木津(阿部寛)のもとに元女優の袖木陽子(黒木瞳)が現れた。
依頼内容は、失踪した14歳の娘・可菜子の捜索。
榎木津は「相手の記憶を視る」という特殊能力を使い、可菜子の居場所をつきとめるが、
既に彼女はその場所から逃げ出したあとだった。。。

京極夏彦原作のミステリー小説から映画化された本作。これがシリーズ2作目となります。
実はこの前に、第1作目である『姑獲鳥の夏』を観ていました。
これが、記事にする気にもなれないくらいにとんでもなく退屈な内容だったのでがっかり。
だからこの『魍魎の匣』もあまり期待してなかったんです。
しかししかし、予想に反してこちらは良かった!
何とも言えない独特の時代描写と、陰陽の世界のおどろおどろしい雰囲気がよく合ってました。
当然、原作は同じだし、メインキャストもほぼ同じですよ。
豪華役者陣が演じる役どころのそれぞれの個性が上手く立っていたのが一番の勝因かな。
監督と脚本が変わればこうも良くなるのか!という典型じゃないでしょうか。
そんなこんなで、観るなら『姑獲鳥の夏』より、この『魍魎の匣』ですよ。お間違いなく(笑)

★★★★☆

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旅客機の墜落事故から生還した5人の心理ケアを任されたクレア(アン・ハサウェイ)。
全員を集めてグループカウンセリングを始めた彼女だったが、皆の記憶がそれぞれ異なるため戸惑う。
心的ストレスの患者たちのためにも、真実を明らかにしたいクレアは独自に調査を開始。
それと時を同じくして、なぜかグループカウンセリングへの参加者がひとりまたひとりと去ってゆく。。。

アン・ハサウェイ主演による衝撃の心理サスペンス。
今回のアン・ハサウェイはとてもシリアスな役どころ。コミカルなイメージの強い彼女の芸域の巾を感じました。
内容のほうは、航空機事故の原因は人的ミスか?故障なのか?を突き止めるサスペンス系だと思い込み鑑賞。
どうもサスペンス要素が薄く、不完全燃焼気味のままダラダラと進むなぁと思っていたら、
とんでもないどんでん返しが待っていました。いや~まんまと騙されました。この結末は予想できなかった。
最初に心理サスペンスと言いましたが、ジャンルとしてはミステリーがふさわしいかもしれません。
でも驚きはその結末だけでしたね。全体としての完成度はイマイチです。
だって、あれだけなが~く引っ張ってきた伏線が活きてないんですもの(泣)

★★☆☆☆

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ある日、突然に夫の事故死を告げられたリンダ(サンドラ・ブロック)。
愛する2人の娘と共に家族4人で過ごした幸せな生活は一転、絶望の淵に立たされてしまう。
何とか気丈に振る舞い目覚めた翌朝、そこには何事もなく朝食をとる夫ジムの姿があった。
夫の死は幻だったのか?はたまた目の前の出来事が幻なのか?混乱するリンダ。
そして次の日、目覚めた時には夫の葬儀の準備は着々と進められているのだった。

一週間のうちの曜日がバラバラに並び替えられてしまうという一風変わった時間軸ミステリー。
最初はその現象にまったく気付かずにただ混乱する主人公をサンドラ・ブロックが好演しています。
しかしちょっとした違和感やひらめきだけでそれを突き止めてしまいます。これがなかなかすごい。
ストーリーとしては引き込まれますが、やっぱり最後はこうなのね。って終わり方でした。
結局のところわからない事だらけで、心にもしこりが残った感じですっきりしません。
これは夫婦の愛を描いた作品だと思って観たほうが良かったのかもしれませんね。

★★☆☆☆

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深夜の国道を走るジャックの車のフロントガラスに突然、何か大きなものが激突!
車をおりたジャックはそばに横たわる無残な男の姿を目にする。
飲酒運転だったせいもあり、慌てたジャックは衝動的に遺体をトランクへ。
車を出そうとした瞬間、通報により駆けつけた警官に止められる。
何とかこの窮地を逃れようとするジャックだったが、ついにトランクに付いた血痕に気づかれてしまう。

深夜11時14分を起点とする時間軸ミステリーです。
ストーリー自体は緊迫したサスペンスなのですが、かなりの量のお笑い要素がちりばめられています。
最初は少し違和感を感じましたが、タイミングが絶妙で面白いです。
そして登場人物のそれぞれのストーリーが微妙に交差する瞬間の緊張感が良い!
やがてそれぞれの関連性は次第に大きくなり最終的には大きな一本の輪として繋がります。
だれかがレビューで「まるでジグソーパズル」と表現したのを思い出しました。まさにその通り!
少しずつピースを合わせて、最後のピースをおさめる。あの感動にそっくりです。
練りに練られた脚本に、エンドロール後もしばし放心状態となりました。

★★★★☆

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「バタフライエフェクト」とは、「小さな蝶が羽ばたくと、地球の裏側で竜巻が起こる」という、
ほんの些細な出来事が大きな顛末を生むというカオス理論のひとつらしいです。
そう言えば日常生活にもありませんか。わざわざすることなかったことをしての大失敗。
そんな時は必ず「あ”~しなきゃよかった~」って思うんですよねー。

幼い頃から度々記憶を失っていたエヴァンは、大学生になった今も幼少時の記憶が一部欠けている。
長い間、記憶を失う発作も起こしてなかったが、それはある日突然おとずれた。
昔の日記を読み返したその瞬間に幼い頃の記憶の一部を取り戻したのである。
そしてエヴァンはすべての記憶を取り戻すため、幼少時を過ごした地を訪れる。

なんだか観ている途中でこちらの頭が混乱してきます。
しかしそれでも徐々に記憶を取り戻していく主人公から目が離せません。
そしてもう無理!理解できない!と思う寸前に謎がひもとく感じです。よくできた映画です。
人間誰しもが思う「あの時に戻りたい」とか「あの時こうしてればよかった」という
身近なテーマをここまで深いものに仕上げたからこその感動がありました。
単なるサスペンスものではないですよ。ぜひ多くの人に観て欲しい作品です。

★★★★☆

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皆さん飛行機はよく乗りますか?
私は仕事柄、月に1度くらいは乗るのですが、未だにあの離陸時のフワッとする感じに慣れません。
正直鳥肌モンです。そして着陸時にガタガタガタってなるのも、ビクッとなりますね。
「もうちょっと静かに着陸できんのか!」とひとり心の中で毒づいてます。

航空機の設計士カイル(ジョディ・フォスター)は自身の設計したベルリン発ニューヨーク行きの機内にいた。
事故により突然他界した夫の棺と共に6歳になる娘ジュリアと故郷に向かうためである。
日頃の疲れからか席に着くとすぐに眠ってしまったカイル。
目を覚ますと隣に座っていたはずのジュリアがいない。機内をくまなく探すが見つからない。
乗客や乗員も一緒になり探し始めるが、全員が見かけなかったと口を揃えて言う。
しかも搭乗記録にはジュリアの名はなく、カイルの隣は最初から空席だったと言うのだ。
これまでの出来事はカイルの空想だったのか?それとも乗員乗客すべてがグルなのか?
最新式のハイテクジャンボ機という閉ざされた空間の中でカイルの長い長い闘いが始まる。。。

普通に楽しめる無難な作品でした。
サスペンス映画としてのハラハラドキドキ感はもちろんですが、
ジョディ・フォスターのアクションシーンにも注目です。がんばってますよ。
でも私が一番心に残っているのは、子を想う母の強さを見事に演じきったところでしょうか。
やっぱり母は強しですね。子供のためならここまで強くなれるんですから・・・
小さなお子さんをお持ちの方は感情移入しやすいと思いますよ。おすすめします。

★★★☆☆

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