カテゴリ:映画レビュー > 【SF】
宇宙兄弟 (2012年・日本)
幼い頃から2人で宇宙飛行士を夢見てきた南波六太(むった)と日々人(ひびと)兄弟
弟の日々人は宇宙飛行士となり、月面滞在チームの一員として、日本人初の月面歩行を果たす。
その頃、兄の六太はというと、上司への暴行で会社をクビになり、新たな職探しに奔放していた。
そんな六太のもとに届いたJAXAからの一通の手紙が、彼の人生に大きな変化をもたらしていく。
言わずと知れた話題コミックの実写版です。
宇宙飛行士を目指す兄弟が、幼い頃の夢を思い出し、再び宇宙への挑戦を試みる感動巨編
宇宙への壮大なロマンや熱意は、原作イメージに近いかたちで実写化できていると思います。
ただ、やっぱりあの原作のスケール感や果てないロマンを2時間に収めるには無理があったね。
そして六太の小栗旬はかっこよすぎる。もうちょっとダメダメ感が出てないと嫌かな~。
★★☆☆☆
『僕だけがいない街』 (2016年・日本)
アルバイトをしながら売れない漫画家を続けている藤沼悟は、時間を巻き戻す特殊能力の持ち主
しかしながら自発能力は無く、重大な事件や事故に直面した時に前触れなく自動発動し、
少し時間を戻した後、危険を回避するまで何度となく時を繰り返す。
そんなある日、一人暮らしの悟を心配し上京してきた母親が何者かに殺される事件が発生。
時間が戻ることを強く願った悟が、再び目を開けると、そこはなぜか18年前の世界だった。
タイムトラベル系のSFミステリーですね。
作品の中では「リバイバル」と表現され、青年期と小学生時代を行ったり来たり。
主人公が小学生に戻り勇気を持って同級生を救おうとする努力が、少しずつ現在の未来を変えていく。
登場人物もそれほどいないので、相関図もわかりやすく、気軽に見れるミステリーという感じです。
母親役の石田ゆり子とヒロインの有村架純がとても可愛らしくて印象的でした。
★★★★☆
『サクラダリセット 後篇』 (2017年・日本)
2年前に死んだ同級生、相馬菫を蘇らせることに成功した浅井ケイたち仲間は、
咲良田の街の能力者を管理する管理局の実力者、浦地の影の計画を知る。
咲良田の街を守るため、浅井ケイは仲間と協力し、計画を阻止するため動き始めた。
正直、前篇はかなり面白かったけど、後篇は急に話しが難しくなってとっつきにくかった。
後半になって少しわかってきて面白くなったけど、なんか話しが繋がらなくて消化不良気味。
もっと簡単でよかったのに、なんでこんなに難しくしたんだろ?原作がそうだからか?
どうせ雰囲気変えるんだったら、高校生同士の恋模様をもっと前面に出せばよかったのに。
ま、いっか。ヒロインの黒島結菜ちゃんがめっちゃ可愛かったし←2回目(笑)
★★☆☆☆
『サクラダリセット 前篇』 (2017年・日本)
不思議な能力を持つ住人が住む町「咲良田」を舞台としたSFミステリー
時間を最大で3日分巻き戻す能力「リセット」を持つ女子高校生、春埼美空(はるきみそら)と、
過去の記憶をすべて保持する能力を持つ男子高校生、浅井ケイ
春埼のリセット能力は、ケイの合言葉のみで発動し、リセット前の記憶を保持できるのはケイのみ。
過去にリセットの使い方を間違い、同級生の相麻菫(そうますみれ)の命を救うことができなかったふたりは
様々な能力者の手を借り、相麻菫を蘇らせる方法を思いつく。
原作小説読んでいません。アニメ版も見ていません。
今回は予告版情報で得た、時を巻き戻す能力というフレーズに惹かれ見てみようと思いました。
良いですね。色々な能力者が出てきて、それぞれの能力を組み合わせることで開かれる道
この手のSFミステリー作ではありがちですが、単純な能力同志が複雑に関わり合うところは◎です。
多くの演者が若く初々しいのも良いですね。それでいてキャスティングも良い感じにマッチしてますし、
何よりヒロインの黒島結菜ちゃんの透明感が良かったかなぁ。
他の人のレヴューとかは案外あてにならないものですね。個人的にはかなり高評価な一本でした。
★★★★★
『パッセンジャー』 (2016年・アメリカ)
地球から新惑星への移住希望者5000人を乗せた宇宙船アヴァロン号
その乗客のひとりであるジムは、新惑星到着をあと90年も残した今、人工冬眠からひとり目覚めてしまう。
広大な宇宙船内で人を探したり、再冬眠を試みたり、生き残りを模索して約1年たったある日、
冬眠ポッドで眠る美しい女性オーロラに心を奪われ・・・
全体的なSF感は良いし、スリリングな展開やミステリアスな演出もgood!べタなラブロマンスも許容範囲内。
しかも最初から最後まで登場人物は3人だけ、たったそれだけなのにこの重厚な人間ドラマは凄いな。
でもな、勝手に冬眠ポッド開けたらアカンよ。その行動だけが最後の最後まで引っかかって頭から離れん。
単純に終わりよければそれでよし、とはいかないと思うんだけどね~。
★★☆☆☆
『ゴースト・イン・ザ・シェル』 (2017年・アメリカ)
原作は日本の漫画「攻殻機動隊」、日本でアニメ化もされているSF傑作
なぜ今更なのかわかりませんが、ついにハリウッド映画化!しかも主演がスカヨハ!
そんな甘い誘いに乗って鑑賞しましたが、これは失敗( ノД`)シクシク…
舞台は、人々が思うままに自分の体の一部をサイボーグ化できる近未来
主演のスカヨハは捜査官で、サイボーグの体に人間の脳だけを移植した完全体第1号
そんな彼女の苦悩と、本当の自分の過去探しがメインストーリーに盛り込まれています。
近未来的な設定はいいとして、妙なアジアンチックな味付けはいかがなものか。
CG全盛の今の時代、もうちょっと上手く見せれないものか、主演のキャラが弱すぎやしないか、とか。
いったんダメだとおもったら、悪いところばっかりが目に付いて、早く終わってくれ的な鑑賞に。。。
これじゃあ、原作ファンもがっかりじゃないでしょうか。そういう私は原作まったく知りませんけど(笑)
★☆☆☆☆
『ロスト・エモーション』 (2015年・アメリカ)
世界戦争でほとんどの大陸を失った近未来
人口増加を抑えるため、人類は遺伝子操作であらゆる感情を抑える人間が生活する世界を創造した。
世界では愛情を含むすべての感情は「病気」とみなされ、発症者は隔離施設へ送還され二度と戻ることはない。
そんな環境下でサイラスとニアはお互いに惹かれ合う気持ちを抑えられず逢瀬を重ねる。
やがてその行為が管理者の目に触れ、警告を受けたふたりは、この世界から脱出する計画を立てる。
私の大好きなSF+苦手なラブロマンスという個人的に微妙な組合せの本作
白を基調とした無機質な世界、感情なく生活する人々、なかなかベタなSF設定は悪くない。
その中で異質とも思えるふたりの感情の高ぶり具合が面白い。
ロマンス部分もそれほど濃くなく、不快感なく最後まで鑑賞できました。
ストーリーはごく普通、そりゃそうなるわな~的な展開で気が付けば終わってました。
ありがちな大どんでん返しはなかったですね。でもそれはそれで良かったかもね。
★★★☆☆
『ゴーストバスターズ』 (2016年・アメリカ)
30年以上前に大ヒットした『ゴーストバスターズ』のリブート版
今回は物理学者のエリンを中心とした女性だけのバスターズ
幽霊が出ると噂の屋敷で本物の幽霊と遭遇したのを機に、幽霊退治専門会社を立ち上げたエリン
集まった仲間は職業も性格も様々、一癖も二癖もあるメンバーでニューヨークのゴーストたちに立ち向かう。
おバカでふざけた感じがオリジナルのまんまな今作
メンバーがすべて女性になったことで幾分抑えられてはいるけど、下ネタもある(笑)
やっぱり『ゴーストバスターズ』はこうでなくちゃ!ってポイントはしっかり押さえていると思う。
当時と同じあの軽快な音楽が使われていたのも嬉しい。
ちなみに最近は吹き替えで見る方が疲れないことがわかったので、今はそっちが主流の私。
今回の主役の声は友近や渡辺直美がやってます。良いか悪いかは別として面白いです。
★★★☆☆
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』 (2014年・アメリカ)
赴いた戦地で死ぬことである地点へ時が戻り、何度となく死を繰り返すタイムループもの
世界各地で現れた謎の生命体「ギタイ」を討伐すべく戦い続ける近未来
戦場経験のない広報担当官のケイジは、上官の命令で戦地の最前線へと派遣される。
そこでタイムループの力を得たケイジは、その能力を使い敵の中枢「オメガ」に迫ってゆく。
トム・クルーズとメミリー・ブラントを主演に迎えたSF大作
なんでも原作は日本の小説らしい。そこからの豪華キャストのハリウッド化は凄いですね。
ストーリーもタイムループものとしてはよくあるものですが、テンポが良くてとても見やすい。
何度も何度も死を繰り返すのを見ていると、まるでゲームをやっててやばくなったらリセットする
あのリセットシンドロームを思い出します(笑) パワードスーツもそれっぽし(笑)
ゲーム好きの人はハマっちゃう作品かもしれませんね。
★★★☆☆